ソルブロン®物性表・用途

品種物性表

タイプ 溶解処理温度 繊度
(T:dtex / F:filament)
乾強度(cN/dtex) 乾伸度(%) 溶解点(℃) 水中収縮率(%) 水中収縮力(cN/dtex)
最大(水温) 25℃時 25℃時
SH 95℃以上 62T/18F 3.3~4.3 11~18 89~97 35~55
(85℃)
0~5 0.04~0.15
SF 55℃以上 31T/12F
44T/12F
62T/24F
88T/24F
110T/25F
220T/50F
330T/100F
3.3~4.4 11~24 31~41 40~60
(40℃)
0.10~0.30
SS 30℃以上 62T/18F
110T/30F
220T/60F
2.7~3.7 15~25 15~24
原液着色糸
SF 55℃以上 62T/18F(赤・青) 3.2~4.2 11~21 31~41 40~60
(40℃)
- 0.10~0.30
高収縮糸
SHC 90℃以上 250T/100F 3.8~5.0 10~18 81~89 55~65
(60℃)
40~50 0.20~0.40

※追撚、合撚等の加工も行います。

<注意事項>

  • 温度湿度管理

    ソルブロン®は他の繊維より温湿度による影響を受けやすいので各工程での温湿度管理に注意してください。
    特に冷所にあったソルブロン®を暖かい室内に持ち込んだ後、直ちに開封しますとソルブロン®表層に結露が生じ、溶解接着を起こし解舒不良の原因になります。
    冷所にあったソルブロン®を暖かい室内などで使用する場合には、雰囲気中で一晩以上置いたのち、開封してください。
    ソルブロン®の使用にあたっては温湿度調整器の使用が望まれます。

  • 保存方法

    湿度の少ない場所で保管してください。長期保存する場合、温度15~25℃・湿度50~70%RHで保管してください。

  • 使用上の制限

    ソルブロン®は水に濡れると急激に収縮しますので身体の一部に巻き付けて水に浸すことは危険です。「SHCタイプ」は収縮力が強いので特に注意してください。

ソルブロン®の用途例

ソルブロン®は、その特性を活かして、次のような分野で利用されています。

生産性向上、機能性の付与

無撚糸・強撚糸・中空糸の作製
細糸・弱糸の補強
天然繊維の毛羽押さえ
空羽織物
ダブルニットのパイル形成
ニットの柄だし