ソルブロン®溶解処理方法
ソルブロン®溶解処理方法
省エネと製品の品質を向上させるために下記事項に注意願います。
1. 溶解温度
- ご使用のタイプによって処理浴をあらかじめ溶解処理温度以上まで昇温したのちに被溶解物を投入してください。
- 溶解処理中は加熱を続け処理浴の温度を維持してください。
2. 溶解浴比
- 溶解したソルブロン®を分散させるために浴量を多くしてください。
(浴比は被溶解物基準1:30以上が効果的です。)
3. 溶解時間
- 溶解時間は使用状態によって異なります。
例)ソルブロン®が直接浴液に触れていれば10~20分程度、織り込み・編み込みの程度により30~60分程度かかります。
4. 溶解促進
- 被溶解物が液中で無緊張である程、溶解は進みやすいです。
- 処理浴や被溶解物を十分に攪拌させると溶解·溶出が進みやすいです。
5. すすぎ
- 溶解完了後、新しい温水にてオーバーフローさせながら再度洗浄し、完全に取り除いてください。
注)溶解後にソルブロン®が溶け残った状態で乾燥した場合、再溶解は極めて困難です。
6. 溶解に影響する要因
- ヒートセットを行うと、温度によって溶解温度が高くなる場合があります。
- 溶解時に張力が加わると、溶解温度が高くなる場合があります。
- ホルマリンや重金属等の存在下では溶解性が悪くなります。
注)場合によっては、不溶解になります。
7. 排水処理
- ソルブロン®を溶解した排水の処理は活性汚泥法が有効です。
- 活性汚泥法とは、汚水を浄化処理する活性(能力)を持った汚泥(微生物のかたまり)を使う排水・汚水の浄化手段で、自然浄化に近く環境に優しい方法です。